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2006年2月10日

Fire Up / Merl Saunders


リリース:1973年
評価:★★★★
コメント:主人公であるマール・サンダース(org、el-p、vo、etc..)についての見識は全く無かったものの、「これ、絶対イケるから」と知人に勧められて入手した一作です。

作品全体を貫くこのダルな感じ、スモーキーと言えばいいでしょうか。

無論、楽曲もそうなのですが、ジェリー・ガルシア(g、vo)やトム・フォガティ(g)といった'60s-'70sロック史に名を残す人が一緒に演っているのも大きな要因かと思います。

殆どのvo曲はM.サンダースとJ.ガルシア二人の何れかがリードvoをとっていますが、この両人とも、その「よれよれ」っとした歌がまことに「イケてる」んですね(J.ガルシアに至っては、そのよれたギタープレーにもくすぐられます)。

また、彼等のオリジナルも良いのですが、ロビー・ロバートソンの[2]を筆頭に、ジョン・レノンの[4]、J.J.ケイルの(というか、エリック・クラプトンが演った事で有名な)[7]、果てはギャンブル&ハフの[8]と、様々な素材を面白いほどに「M.サンダース&フレンズ風」に料理してくれています。

実際にはvo曲はそれ程多くなく、ジャズロック/クロスオーバー・ロック的なインストものの色合いが濃いとも言えます。

ラフでスモーキーなアーリー・ロックが好みと言われる方にはいよいよイケる逸品かと思います。

因みに、本作はオリジナル作品としてリリースされた<Heavy Turbulence>('71年作)と<Fire Up>('73年)を2 in 1にした形式での再発です。

収録時間の関係か、オリジナルの<Fire Up>に収録されていた2曲がオミットされています。ご注意の程を。
収録曲
1.After Midnight
2.Expressway to Your Heart
3.Charisma (She's Got)
4.Soul Roach
5.Chock-Lite Puddin'
6.Benedict Rides
7.The System
8.Lonely Avenue

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