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2006年8月12日
Identity / Airto
リリース:1975年
評価:★★★★
コメント:マイルス・デイヴィスのグループでの活躍でもなく、ソロ作品でもなく、私がアイルト・モレイラ(perc、vo)の名前と演奏を耳にしたのは、所謂、クロスオーバーが台頭し始めた頃の様々なアーティストの作品における「サポート・ミュージシャン」としてのそれでした。
A.モレイラもそうですが、ラルフ・マクドナルドやパウリーニョ・ダ・コスタといった人達の名を知るに連れ、パーカッションというパーツがグループに、そして音楽にとって如何に複雑な要素を加味するかを教えられたように思います。
本作はそのA.モレイラの'75年リリース作品であり、代表作でもあるかと思います。
プロデュースにハービー・ハンコックの名前が見えますが、作品全体の感触自体は全く以ってA.モレイラその人から感じられる極めて高質なブラジリアン・リズムのショウケース然としています(素晴らしいです)。
また、コンポーズ+プレーイングにクレジットされているエグベルト・ジスモンティはその方面でのキーパーソンの一人とか。
細君であるフローラ・プリン(vo)を伴い、初期のリターン・トゥ・フォーエヴァーを少し感じさせるような箇所([6])もあり、私の好きな作品の1つになっています。
収録曲:
1.The Magicians [Bruxos]
2.Tales from Home [Lendas]
3.Identity
4.Encounter [Encountro No Bar]
5.Wake Up Song [Baiao Do Acordar/Cafe]
6.Mae Cambina
7.Flora on My Mind
8.Magicians
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