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2006年8月19日

Phantazia / Noel Pointer


リリース:1977年
評価:★★★
コメント:クロス・オーバーやジャズ・ロックといったカテゴリでのヴァイオリン奏者となると、一番にジャン・リュック・ポンティの名前が浮かんできます。

エモーショナルでエレクトリカルなそのプレースタイルが、同時にジョン・マクラフリン辺りのギター・プレーとよく合うのでしょうね。

書き出しから別のアーティストの話で恐縮ですが、本作がデビュー作となったノエル・ポインターも非常に優れたvln奏者である事を少し比較したかった故です。m(_ _)m

知名度と言いますかインパクトの点、何よりも後発('70s後期)デビューという点で、先のジャン・リュック.ポンティとの差はありますが、

1)クラッシクの十分な素養(オーケストラでソリストの経験も)、
2)ジャクソンファイヴ、アレサ・フランクリン、ロバータ・フラックといったアーティストのバックでの経験(何だか意外な感じ!)、
3)フュージョン界の重鎮がタッグ(デイヴ・グルーシンとラリー・ローゼン)が認める才能・・・

と、どれをとってもN.ポインターがこの時点で相当の実力を持っていた事が窺えます。

本作はそのD.グルーシンとL.ローゼンのプロデュースによるものであり、バックを支える面子もスティーヴ・ガッド(ds)、ジョン・トロペイ(g)、アール・クルー(g)、ウィル・リー(b)、ラルフ・マクドナルド(perc)など、フュージョン全盛期にあってのファーストコール集団といってもいい様相を呈しています。

作品そのものは非常にすっきりとした内容になっています(グルーシン&ローゼンの色??)。

ですので、難を言えば「N.ポインターだからこの演奏/楽曲になった」という色と言うか味という部分が今一つ薄いようにも思えます。

勿論、これがN.ポインターの実力の全てだとは思えませんが(^^;
収録曲
1.Phantazia
2.Night Song
3.Living for the City
4.Rainstorm
5.Wayfaring Stranger
6.Mirabella
7.Fiddler on the Roof

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