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2012年7月22日

良かれし時代?のライブ


アルバム名:Tour De Force:Live
アーティスト:Al Di Meola
リリース:1980年
評価:★★★
コメント:アル・ディ・メオラの作品は、正直、多くは聴いていません。むしろ、リターン・トゥ・フォーエヴァーでの音を聴いてディ・メオラを知っているようなものです。

本作はディ・メオラのソロ名義による'82年録音ライブ盤。トータル・ボリュームが少ない(40分未満です)のが悲しいところではありますが、粒の揃った演目でそれをカバーしてくれています。

既にスタジオ盤ではお馴染みの面子がライブでの一発勝負で小爆発を繰り返しています。敢えて大爆発と書けない?のは「こんなものじゃないだろう、きっと」との思いがどこかにあるからでしょか(笑)

ディスコグラフィを完全にチェックした訳ではないのですが、ひょっとしたら、同じような時期でもっと長いライブ録音等はあるかも知れませんね(ブートなど入れればもちろん在るでしょうが、今今はオフィシャル盤という範囲で考えた場合です)。

それでも、[5]での演奏は「圧巻」の一言。アンソニー・ジャクソン(b)がのっけからの高速ユニオン、スティーヴ・.ガッドさんのメキメキな迫力プレーにフュージョン好き野郎の血が騒ぎます(笑)。

そしてディ・メオラの激情フレーズのオン・パレード・・・と、スタジオ盤とは一味違った濃厚なディ・メオラを見つけることができます(これは可能な限り大音量で聴くのがいいですね!)。

これだけの強者が会するグループなんて、もうないでしょうに・・・いくら時代がよかったとは言え、悔しいじゃないですか(^^;

この作品辺りを境に、ディ・メオラはアコースティックなギターの割合を増加させていったようです。

Friday Night In San Francisco>('80年)のような名盤も生まれている訳で、その方向性を否定するつもりなどありません。

が、逆に、ソロ1作目からの5,6年でリリースしてきた、そしてその何れもがフュージョン名盤に名を連ねるような作品・作風から離れていった事にちょっと残念な思いを持ってしまうのは、フュージョン黄金期を墨守して欲しいと願う小生のような料簡の狭い聴者の戯言でしょうかねぇ・・・

こんな書き方していたら、1作目からディ・メオラ追いかけたくなってきたなぁ・・・うぅ・・・
収録曲
1.Elegant Gypsy Suite
2.Nena
3.Advantage
4.Egyptian Danza
5.Race With Devil on Spanish Highway
6.Cruisin'

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