リリース:1989年
コメント:一ヶ月程前に社用でアメリカに出張しておりました際に、ホテルの部屋で音楽系のサイトを覗いていたらこの方の記事が掲載されており、何でも、最新のアルバムがチャートの#1を獲ったとかで、芸歴の長いこの方にして初めての事なのだとか。
そんな記事を読みつつ「あぁ、トラベリング・ウィルベリーズ以来絶縁状態だわ...」と思い、ふと、あのちょっと鼻にかかった声、そして時にヒスな踏ん張り声を使い分けるトム・ペティーの音でも聴いてみようか...といった流れで、帰国したら聴くぞぉーって思いつつ、それが今となります(^^;
本作からシングルカットされたA-1がヒットしていた頃に購入したアナログ盤での再視聴ですが、実際には(当時)A-1ばかり聴いていた事もあり、正直、本作の全体像など全く記憶にありませんでした(汗)
プロデュースにはこの頃意気投合していたジェフ・リン、それにT.ペティ率いるハートブレイカーズの面子でもあるマイク・キャンベルとT.ペティ自身の三者プロデュースの形態。
全体を覆うのはシンプルな作りで、どことなくノスタルジックな感も漂うハーモニーの付け方とかアコースティックなギターのかき鳴らし方とか、エレクトリックの強さを抑える事で出てくる洗いざらしのロックな音、とでも言いますか。
勿論'80s終盤に出されたものですから、「アコースティックな」とか「洗いざらしのロックな音」と言っても'60sロックと近いという話ではなく、この人の多分一番好きな感触の音なのかなぁと思います。
#それがバーズへの思いであったり...という事はあるでしょうが。
コーラスワークもそうですし、ギターのコードワークと言いますか、その響きが非常に心地よく、個人的には少し小ぶりな曲が並ぶB面の気持ちのいい作りが、ある意味、とても新鮮で素敵に聴こえました。
新譜はさておき(...でいいのかどうかw)、過去作品もちょっと気になりだしました(<Damn the Torpedoes>は既聴ではありますが)。
先のM.キャンベル(g)やベンモント・テンチ(p)といったハートブレイカーズ面子に加え、ジョージ・ハリソン(A-2)、ジム・ケルトナー(A-3)、そしてロイ・オービソン(B-7)で客演するなど、人脈がモノを言う作りにもなっております(あ、いや、決して侮蔑的なモノ言いではなく)。
収録曲:
A-1.Free Fallin'
A-2.I Won't Back Down
A-3.Love Is Long Road
A-4.A Face In The Crowd
A-5.Runnin' Down A Dream
B-1.Feel A Whole Lot Better
B-2.Yer So Bad
B-3.Depending On You
B-4.The Apartment Song
B-5.Alright For Now
B-6.A Mind With A Heart Of Its Own
B-7.Zombie Zoo
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