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2014年9月20日

Illusion Suite / Stanley Cowell Trio

リリース:1972年
コメント:朝夕はすっかり涼しくなり秋の気配もしてきましたが、秋といえば何となくジャズでも聴きたくなりませんか?という事で(^^;本日の視聴はピアニストのスタンリー・カウエル作品でも一丁聴いてみようかな、と。

一時期はジャズ方面を長い間彷徨っておりましたが、何の何の、顔をしかめて聴く程の強者になる事などなく、考えてみれば飽くまでフュージョン好きの興味本位、ジャズ・ロック好きのスケベ心、みたいな感じで対峙していた程度でしたw

で、本日の主役であるS.カウエルですが、小生はいわゆる「スピリチュアル・ジャズ」の範疇が好きで聴き漁っているうちに遭遇した方の一人です。

因みに、「クラブジャズ」とか言う時と同じく、「スピリチュアル・ジャズ」もカテゴリとして確立しているものではなく、楽曲の雰囲からそのように呼ばれる類をまとめているのだと思います。つまり何となく精神が高揚させられたり、またはダウン/鎮静させられるようなモノと言えばよいでしょうか。

ダグ・カーン、ファロア・サンダースはそんな中で小生がおもいっきり「ハマった」方々ですw 他にもマックス・ローチの諸作も好きですねぇ...

もとい。そんな流れで辿り着いたS.カウエルですが、ジャズ渉猟期に<Regeneration>('75年)や<MUSA>('73年)といった作品は既聴でして、何れも興味深く耳を捉えてくれるモノでした。

当然ながら同じ頃の作品を...と探ろうとしたところ、既に本作が入手困難な状況(CD化された経緯はあるものの廃盤)でした。

その後しばらく時間が空きましたが、中古アナログで本作を見つけ(それ程高額でもなかったので)速攻で入手するも...いつもの悪い癖で、入手した事に安心してロクに聴かず...嗚呼

気を取り直し、そして何年ぶりかでS.カウエルの作品と対峙...うん、イイ感じです。確かにポストモダンジャズなのでしょうが、何と言いますか「型を知りつつ型にはまらない」感じといいますか。

ライナーの筆者によれば「フリージャズの影響を強く受けており、フリーとトラディショナルの奏法や概念を相互に関連付けながら、新しい境地を開拓しつつある...」なんて記述しています。

そう、小生の琴線をくすぐったのもその辺りの「非正統派」みたいなところなのですね(決して、正統派の否定ではありません。悪しからず)。

A-1の美しいイントロがあるかと思えば、A-2ではエレピで演奏(これが何ともレア・グルーヴな感じで...はぁ〜(恍惚w)

B面に突入してもこの種のビックリは続き、B-1では曲への引き込みがエレクトリックベースで始まるのですが、ここでクレジットに目をやると、おぉ、スタンリー・クラークその人ではないですか!

なんだかピアノにもワウがかかっているような...すごいな、コレw
#本作はピアノトリオ作品でして、残るドラムはジミー・ホップスです。

秋の夜長に...多分「フィットしない」と思うピアノ・トリオ作品ですが(爆)、こうした音を漁って聴いていた頃を思い出しました。

そう、S.カウエルに限らず、特にアフリカン セントリック、または露骨に「ブラック・ジャズ」(これも定義はあやふやですね(^^;)とかって言われる音が何故か非常に響いいていました...なんだか懐かしいなぁw

確かCD棚には未聴のS.カウエル作品があったような気もしており、未聴ジャズ作品棚卸でもしようなな、と思ってみたり。
収録曲
A-1.Maimoun
A-2.Ibn Mukhtarr Mustapha
A-3.Cal Massey
B-1.Miss Viki
B-2.Emil Denenberg
B-3.Astral Spiritual

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