コメント内の表記について
アルバム名の引用は<・・・>で、曲名の引用は[・・・]で囲むよう心掛けています。また、邦人アーティストは日本語で、海外アーティストはアルファベット表記を心掛けています。
ラベル付けされていないアーティスト等について
ラベル付けされていない記事(アーティスト)の検索には、左上にある検索フィールドを利用してください。

2014年9月16日

Touch / Bunny Brunel

リリース:1979年
コメント:その昔(と言っても2000年辺りでしょうか)、トニー・マカパインというバカテクのギタリストが主導したCABというフュージョンユニットがありましたが、そこでベースを務めていたのがこの方、バーニー・ブルネル。

正直、CABそのものは未聴のままになっています(理由は特にありませんが、まぁ、テクニカルに走るギター全般に食傷していたのかも知れません(笑)

もとい、ギタリストよりも当時はベーシストに興味を持っていた事もあり、当然、この方の音も非常に気になるものでした。

本作は彼のソロ・デビュー作にあたりますが、ここには大御所、チック・コリアの強力なサポートがあります。

元々はフランスでローカルに活躍していたB.ブルネルが幾つかのラッキーも重なり、'78年に英国でライブを演っていた姿がチック・コリアの目に留まり、数カ月後にC.コリアからの誘いでオーディションを通過して後、C.コリアの<Secret Agent>に参加。

その後はC.コリアのバンドで活躍(なんと、スタンリー・クラークとのダブルベースという布陣になりますよね)といった歴を持ち合わせています。

さて音評が後回しになってしまいましたが、小生がこの方の音に惹かれた要因の1つは、何と言っても滑らかな、でもしっかりと腰の入ったフレットレスベースの音です。

余談ですが、時代が時代であっただけに、音楽評論家、ジャズ系リスナーからは「ジャコ・パストリアス紛いの...」と形容されたらしいのです。

確かに、J.パストリアスに受けた影響は少なくないでしょうし、本人もそのように言っています。と言いますか、J.パストリアス出現以降、影響を受けていないベーシストって居ないのでは?と思うのですがね(^^;

再びもとい。エレクトリックだけでなくアコースティック(アップライト)ベースも操るらしいのですが、本作全体で聴くことができるその艷やかなフレーズは、楽曲の調子とも相まって非常に心地よいものです。

仏出身のB.ブルネルには、その独特の美意識のようなもの、例えば、C.コリアが'70s中期辺りで力を入れてやっていた「物語性」や「詩的な感性」を表出させるような感触が顕著に出ていると思うのです。

恩人とも言うべきC.コリアの参加もあり、全編に漂うどこかもの憂げなメロディーと、これをフレットレス・ベースという武器を使って心的に訴えてくる「力量」は流石にこうしてメジャーに出てくるだけの事はあります。

個人的には、[7]は是非全てのベース愛好者に聴いて欲しいと思います。
収録曲
A-1.You
A-2.Everywhere
A-3.Sandy Lake
A-4.Little Green Girl
A-5.Touch "1"
B-1.Nova
B-2.Little Wife
B-3.Surprise
B-4.Listen Now
B-5.Touch "2"

2 件のコメント:

  1. こんにちは。
    あまり存じ上げないお名前で、勿論意識してこの方の
    ベースプレーを聴いたことはないのですが
    ヤン・アッカーマンのアルバムにクレジットがありました。

    >ジャコに影響を受けていないベーシストって
    >居ないのでは?
    岡野ハジメさんはスペース・サーカスのアルバムで
    ベースを弾かなかった理由を
    「ジャコ・パストリアスのたしか2枚目を聴いて
    ベースはもう人間が弾かなくてもいいじゃんとか
    思っちゃったんです。打ち込めばいいだろうと。
    丁度1stからこの2ndに行く時がその過渡期だった。
    だから2ndではギターシンセとかフット・ベースシンセを
    弾いてるんです」

    ジャコに衝撃受けてベースを止めた人もいますことを
    ご報告しておきます(笑)

    返信削除
    返信
    1. コメント、ありがとうございます。

      正直、ジャコの面白さとか良さとか
      イマイチよく判っていないのです(苦笑)

      まぁ、何れ、小生は美しいフレットレス
      を聴くことができれば満足なのであり
      ます。

      邦人プレイヤー/邦楽には全く疎いの
      ですが、味のあるベースプレイを
      聴く事ができるなら、ジャンルを問わず
      そちらから入るのもイイですねぇ。

      削除