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2006年11月18日

Tubular Bells / Mike Oldfield


リリース:1973年
評価:★★★★
コメント:(少年期の)内向性や繊細さが音楽的な発想を強く後押しした事が色濃く反映されたマイク・オールドフィールドの代表作にして、稀代の名盤と呼ばれる作品。

映画「エクソシスト」に本作の[1]が使われた事でも有名ですが、とは言え、あの印象的なフレーズは冒頭の少しの部分だけであり、25分以上ある[1]と、これまた20分以上ある[2]を併せて本作をみないと(聴かないと)いけないのだと思います。

後年M.オールドフィールド自身が言っているように、本人の精神的な奥底にあるものを露骨に吐露したような楽曲全体は、聴く側にある種のプレッシャーさえ与えるように思われます。

この音楽はプログレッシヴ・ロックというカテゴリに入るのでしょうが、その構成要素を紐解いてゆけば、明らかに現代音楽というかミニマル・ミュージックのアプローチや、トラッド/フォークの素朴なメロディ(かつて姉とフォークバンドを組んでいた経緯もあるのだとか)の掛け合わせを、ある種、偏執的にまで行ったような印象を受けます。

殆どの楽器を自らが操り、それらのオーバーダビングは悠に数千回を数えたのだとか。

この余りにも「極めようとする」姿勢が、先の聴く側への「プレッシャー」のようなものに感じられるのかも知れません。

また本作が栄誉あるヴァージン・レコードのリリース作品第一号なのだとか。

ヴァージン(リチャード・ブランソン)会長の慧眼にもある種の感謝を(^^;
収録曲
1.Tubular Bells, Pt. 1
2.Tubular Bells, Pt. 2

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