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2006年11月23日

Atlantic Crossing / Rod Stewart


リリース:1975年
評価:★★★★
コメント:正直、ロッド・スチュワート作品はそれ程多くを聴いた事はありません。

ヒット・チャートを賑わせたナンバーを断片的に知ってはいるものの、アルバム全体を・・・となると、自身の中ではそれ程興味を惹かれるアーティストではなかった訳です。

本作はR.スチュワートのソロ6作目にあたり、彼が英だけでなく米音楽シーンへの進出を図った作品としても知られるところです。

アイズレーBros.のヒット[8]をサラリとカバーしているのはそんな伏線もあるのかしらん?(^^;

前半をファスト・ハーフと題して小気味良いアップ・テンポなナンバーを、後半をスロウ・ハーフと題してスロウなナンバーを配している辺り、如何にもクリアな志向性が覗われます。

また、その中から[6]や[10]といった彼の代表ナンバーが生まれたことも本作の価値を上げている要素の1つかと思います。

何より今迄の断片的な情報(知った曲)からのイメージを覆されたのは、やはり彼が稀有な・一流のヴォーカリストであるという(ある種当たり前の?)点でした。

確かに楽曲そのものの面白さはそれ程でもないのかも知れません。

しかし、例えば前半のシンプルなロックンロール曲をこれ程ドライヴさせる巧みさは本当に流石だと思うのです。

名実共に「大西洋をひとまたぎ」できた作品としては、やはり名盤の一つに数えられるだけのことはあります。
収録曲
1.Three Time Loser
2.Alright for an Hou
3.All in the Name of Rock 'n' Roll
4.Drift Away
5.Stone Cold Sober
6.I Don't Want to Talk About It
7.It's Not the Spotlight
8.This Old Heart of Mine (Is Weak for You)
9.Still Love You
10.Sailing

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