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2008年11月3日

Sound Travels / Nathan Haines


リリース:2001年
評価:★★★
コメント:'01年にリリースされたSax奏者ネイザン・ハインズの作品。

カテゴリ的にはクラブ・ジャズ(これも、ある意味、曖昧ではありますが)の範疇なのでしょうが、特徴と言えば電気的(≒打ち込み)な部分と生楽器のパートとの適度なブレンドと、時に深く、煌き、揺らめくようなメロディーの妙、かと思います。

楽曲によっては比較的ストレートにジャズっぽさを堪能できるものもあれば、対極に強きを置いた楽曲もあり、全体的に"通し"で聴いてもそれ程疲れる類の音楽ではありません。

この辺りの「疲れない」音楽が、音楽として楽しいか否かは聴く側の嗜好性に強く左右されるものだとは思います。

ある意味で、「はっ」と思わせられる箇所や「目からウロコ」、「このフレーズは何百回も聴ける!」といった意味での思い入れを見つけるには、(私自身は)難しいタイプの音楽なのかなぁと思っています。

勿論、それがアーティストの力量を否定するものではありませんし、殊、クラブ・ジャズといったカテゴリを愛する音楽ファンには非常に受けの良い作品であるだろう事は想像に難くありません。

ただ、そうなるとフュージョン、アーバン・ジャズ、クラブ・ジャズ etc..辺りの境界がぼやけてくる訳でして、「私はフュージョンが好きです」と言った時に、まさに「天ツバ」状態になる可能性は否定できないのですが・・・
収録曲
1.Wonderful Thing
2.Long...
3.Surprising
4.Impossible Beauty
5.Sound Travels
6.Honeycomb
7.The Illest Hobo
8.Earth Is the Place
9.Williams Song
10.Believe

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