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2012年5月12日

Come Taste the Band / Deep Purple


リリース:1975年
評価:★★★★
コメント:トミー・ボーリン素人の域は出ないものの、しかしそれが故に、しばらくはこの人のテイストが心地よく思われる作品に順次迫って行けるのはむしろ幸せな事なのかも知れません。

小生、ディープ・パープル(DP)についても語れる程の情報ストックはありませんが、誰もが知る?DPのイメージは、
この作品ではもうほとんど消し去られている点は皆が容易に感じられる点の1つかと。

DPという稀にみる大看板の下に入る事を打診されたT.ボーリンは、恐らくリッチー先生の影を引きずる事など毛頭考えていなかったのではないかと思える程の振る舞い(笑)でこれに応えたようです。

一足早くDPに参加したデヴィッド・カヴァーデル(vo)とのコンポーズコンビによる楽曲は、それこそ印象的なシンコペのリズムに乗っかるギターがかっこいい[5]や、アメリカンな感じで中盤での転調を耳にすれば、この曲なくしてこれ以上DP「らしくない」曲があるだろかと思われる[3]など、従来のDP信者はどう思ったのだろうと余計な心配もしたくなる作品ではないかと思います。

スライドギターやカッティング、裏打ちリズムに乗ったリフやギターソロ・・・ただそれだけがT.ボーリンらしさという訳ではもちろんありません。

こうしてバンド、それも大店・老舗ともいえるDPに入り、早々にコンポーズから、ある意味、そのバンド色までもコントロールできる才・力量があったという点は、まずもって最大限に評価されるところかなぁと思います。

楽曲から推すれば、D.カヴァーデルやT.ボーリン、J.ロードもI.ペイスも?結構な割合でソウル/R&Bものが好物なのでしょうね。

尤もDPとしての形態を維持してリリースしたスタジオ盤はココまでで、DPそのものは一先ずの幕引きとなったのは周知の事かと思います。

「R.ブラックモアの穴はどうあがいても埋められる訳もなく・・・」というコメントは然りだと思います。

ただ、小生は「代役」を求める方向ではなく、それこそT.ボーリン's ディープパープル・・・なーんてノリでもう1枚でもDPの看板でアルバムを作っていたら何かとても大きな変化があったのかなぁとも思ったりはします。

がしかし、T.ボーリンはこの後'76年の12月に突然他界してしまいます。

しかしまた、こうした歴史もファンを魅了する要素の1つなのでしょうね(不謹慎かも知れませんが・・・)。
収録曲
1.Comin' Home
2.Lady Luck
3.Gettin' Tighter
4.Dealer
5.I Need Love
6.Drifter
7.Love Child
8.This Time Around / Owed to 'G'
9.You Keep on Moving

3 件のコメント:

  1. こんにちは。
    少しづつですが各所でトミー・ボーリンの
    再評価が高まり嬉しい限りです。
    そうですね、同面子でもう1枚作っていたら
    どうだったですかね・・・
    タラレバと語っても仕方ありませんが、
    追悼盤名目であの酷いLive In Japanを出した
    ワーナーさんの悪行のおかげで今音楽を
    聴かなくなってしまった私の同世代の
    ロック小僧達がどれほどボーリンを
    誤解したままになっているか
    悔やみきれないのですが
    これからこの年代のロックに興味を
    持ち始める若い人達には
    正確にボーリンの魅力が伝わることを
    願い止みません。

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    1. コメントありがとうございます。
      富墓林(^^;の評価が急落したのが、ご指摘のライブ盤?
      だったような事は聞いたことがあります。
      (音は未聴ですが・・・)
      でも、本作然り、ソロ作「Teaser」然り、この人の
      センスは小生にバッチリと響いてくるのですがねぇ・・・
      そう思うと、怖いもの見たさでその「ライブ盤」も
      聴いてみたくなるというのは野次馬の類ですか?(笑)

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    2. こんにちは。
      そのライヴ盤はボーリンの音楽センスとは
      全く関係なく「指が動かない」のです(苦笑)
      ボーリンのライヴでしたらKing Bisucutの方が
      断然良いですがLive In Japanの映像が
      youtubeに複数あるので購入前に
      視聴されることをお勧めします。

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