リリース:1982年
評価:★★★★
コメント:タイガー大越氏(tp、flgh)の<Tiger's Baku>という作品を聴いた時の印象(「かっこいいじゃないか!」)が結構強く残っています。
本作は'82年録音とあるので、<Tiger's Baku>の次作にあたるのでしょうか。
バークリー音大で講師を勤める程の技量はある訳ですから、別の視点で本作の魅力は何かと?
そう問われれば、なんとも一筋縄では行かないメロディーの面白さ、いや、リズム(拍子と言う方が適切ですかねぇ)の面白さ、じゃないかと思うのです。
#どの曲も(私は)まともに拍子が取れませんので(^^;
別に、フリーキーな音楽をやっている訳ではありません。むしろ、幅広く万人に受け入れられるような至って柔らかな音楽なのです。
それでも、ちょいと捻ったメロディーや、思わず拍子を取る指が(足が)止まってしまう(^^;面白いフィルインなどなど、よく聴けばさり気なく難しそうなことをやっているようなのです。
まぁ、フュージョンとカテゴライズしていいものかどうか判りませんが、手放しの浮かれ気分的なノリでもなく、L.A.的からりと爽やか系でもない。言ってみれば、どことなく湿り気があるような(日本人的というのでしょうか)微妙な感触が伝わってきます。
最近はこの手の音楽は流行らなのかも知れませんが、先述の<Tiger's Baku>と併せて私の好きな作品です。
若き日のヴィニー・カリウタ(ds)、ディーン・ブラウン(g)等も参加しています。
収録曲:
1. マッド・ケーキ
2. カミング・アラウンド・ザ・コーナー
3. ドリーム・フライ
4. ロベルト
5. マーブル
6. トーク・アバウト・ビリー
7. ボビーン
8. ストーン・オブ・ケベック
0 件のコメント:
コメントを投稿