リリース:1969年
コメント:本当は連続しての視聴が望ましいのでしょうが、先の1st視聴から少し時間が空いたものの、今回はジョー・コッカーの2ndに挑戦(^^;
1stを聴いて思ったのは、例のハスキー&ソウルフルな声でパワフルに歌い上げるスタイルが既に完成していた事が確認できたといった部分でした。
またこの人の場合は「職業歌手」という看板が非常に似合う人なのだなぁという点もそうです。
何もネガティブな意味でありませんでして、歌う事の才に秀でているのですから、下手にSSWを意識せずとも十分勝負出来る事はやはり素晴らしいと思います。
本作もボブ・ディラン作の[1]を始め、レノン&マッカートニーの[4]、ジョージ・ハリスンの[7]、ジョン・セバスチャンの[10]、そしてレオン・ラッセルの[8]、[10]と、他者のカバー曲が多くを占めています。
本作のプロデューサーでもあるデニー・コーデルは、当時デラニー&ボニーをアシストしていたレオン・ラッセルを甚く気にいった事から、自身がプロデュースしていた売り出し中のJ.コッカーにL.ラッセルの楽曲を歌わせる事にしたのが、ここに収録されている[8](因にL.ラッセルも本作では共同プロデュース、アレンジャー兼プレーヤーとして参画しています)。
#この後、ライブでのアンコールや「しめ」の一曲として代表曲になりますね。
D.コーデルとL.ラッセルは共同でレーベルを立ち上げもしますが、このレーベルが「シェルターレコード」となり、L.ラッセルのソロアルバムのリリースに一役買う事にもなります。
L. ラッセルの参加が本作に与えた影響力が垣間見える点として、前作よりも米的な音楽要素、例えばカントリー的なものやR&B(ゴスペル等の黒さ)がより多く作品に注入されているように感じられます。
なお、前作然り、本作でもJ.コッカーのバックバンドとして作用したグリースバンド、クリス・ステイントン(b)、ヘンリー・マックロー(g)、アラン・スペンナー(g)、トミー・アイアー(key)、ケニー・スレイド(ds)は本作リリース後に何故かJ.コッカーと袂を分けてしまう事になります。
米国ツアーを控えていたJ.コッカーの窮地を救ったのは、そう、L.ラッセルですね。
彼のネットワークの下に集結した多くのミュージシャンを従えての米国ツアーは大いに反響を呼んだ事は作品としての<Mad Dogs & Englishmen>でも堪能することができます。
収録曲:
1.Dear Landlord
2.Bird On The Wire
3.Lawdy Miss Claudy
4.She Came Throgh The Bathroom Window
5.Hitchcock Railway
6.That's Your Business
7.Something
8.Delta Lady
9.Hello Little Friend
10.Darling Be Home Soon
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