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2014年5月26日
Tightrope / Steve Khan
リリース:1977年
コメント:既に様々な大物アーチストの作品においてファーストコールの位置にいたスティーブ・カーンさんが、これまた当時の東海岸ジャズ/フュージョンシーンの顔役に成りつつあったボブ・ジェイムスをプロデューサー(兼演奏者)に迎えて作成した初リーダー作品。
第2作及び第3作を併わせて「CBS 3部作」と言われており、正に小生が「S.カーンさんを知って良かったなぁ...」と思わせる礎となった逸品です。
'70sフュージョン系ギタリストを語る上では外す事ができない(と、個人的には思っております)人物であり、その足跡を押えるためにもギターファンには是非一度は聴いて欲しい作品です。
どうも「フュージョン」という音楽形態はジャズ玄人からは「白眼視」され、ロック野郎からは「軟派」扱いされるような、言わば鬼っ子のようなものなのかも知れませんが、これは安易に形態をなぞったバンドが大量生産された事による弊害の一つなのかも知れません。
この辺りは感覚的なものでしかありませんが、どうも日本(というか小生の周りだけか(笑)に顕著な傾向なのかなぁと思ったりもしますがね。
もとい。当時のカーンさんがメインとして使っていたのは恐らくストラト(テレキャスター?)なのではなかったかと思うのですが、この[1]での立ち上りの鋭いギター・サウンドと[2](O'Jaysのヒット曲のカバーです)での柔らかなプレイに、以降の作での輝きを垣間見ることができます。
本作の製作に力を貸してくれている面々ですが、例えばブレッカーBros.は彼らの作品<Back To Back>('76年)で、同じくデビッド・サンボーンは自らのソロデビュー作<Taking Off>('75年)でカーンさんを初めて招集しただけでなく楽曲の提供も受けています。
そう、単にギター奏者という役割に留まらずに、ホストにかなり近い位置で楽曲周りについてブレイン的な事にも案外尽力していたのかも知れませんね。
そうした点が、ギタリスト中心のアルバムによくみられる「一大ギター演奏大会」、「俺のテク大公開大会」(笑)に落ちて行かないカーンさんのいいところなのですよね。
だって[2]でのデヴィッド・サンボーンのブロウを聴けば、ギターがメインでなきゃダメだなんてノリじゃ作れない作品だってわかりますよね?いや、D.サンボーン、サイコーにカッコいいですよ!って。
先述のアーティスト以外にも、スティーブ・ガッド(ds)、ドン・グロルニック(key)、ウィル・リー(b)、ラルフ・マクドナルド(perc.)、ジェフ・ミロノフ(g)、デヴィッド・スピノザ(g)が参加。フュージョン好きはこの面子だけで「買う」でしょ?(笑)
なお、ここで一通り記載すれば、2作目、3作目では変化のあったメンバーのみ記載することで事足りますので敢えてツラツラと書いていたりします (^^;ゞ
収録曲:
1.Some Punk Funk
2.Darlin' Darlin' Baby (Sweet Tender Love)
3.Tightrope (For Folon)
4.The Big Ones
5.Star Chamber
6.Soft Summer Breeze
7.Where Shadows Meet
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