評価：★★★★
コメント：M-Baseと聞くとスティーブ・コールマン、そのM-Baseというフィールドで活躍していた云々と聞くと、カサンドラ・ウィルソン（vo）に対するイメージは作品を聴く前から形成されてしまいます。
私などもその一人なのですが、本作を聴いてその考えは改めさせられました。
無論、本作は彼女の1stではありませんので、本作以前に限ってはその考え方（想像）は当たっているのか否かわかりません。
しかし、ここに収められている楽曲（選曲）についてはカテゴリーを絞らずに、ヴォーカルを楽しむ作品と位置づけるのが良いのかも知れません。
スタンダードの[1]に始まり、自作の[7][9][11]、そして意表を衝くロバート・ジョンソンのナンバー[2]、[5]（特に私は[2]は出色のカバーかと思います）。
加えて、ジョニ・ミッチェルの[6]やヴァン・モリソンの[10]まで、誠に変化に富み、C.ウィルソンの「歌力」（単なる歌唱力以上という意味で使っています）がひしひしと伝わります。
アマチュア時代には弾き語りもしていたとの事なので、バックグラウンドには（良い意味で）ジャズ・ヴォーカルではない何かも持っているのでしょう。
収録曲：
1.You Don't Know What Love Is
2.Come on in My Kitchen
3.Tell Me You'll Wait for Me
4.Children of the Night
5.Hellhound on My Trail
6.Black Crow
7.Sankofa
8.Estrellas
9.Redbone
10Tupelo Honey
11Blue Light 'Til Dawn
12I Can't Stand the Rain
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