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2006年1月5日
Sound of Summer Running / Marc Johnson
リリース:1997年
評価:★★★★
コメント:名匠ビル・エヴァンスのトリオの最後を看取ったベーシスト、などと書くと手垢まみれの陳腐な形容になりますが、事実は事実としてマーク・ジョンソン(b)がその後少なからず自らのリーダー作ではトリオものを作ろうとはせず、現在に至る活動をしてくれたことに感謝すべきなのかも知れません。
'85年および'87年のベース・デザイアーズ名義作品もコンテンポラリー・ジャズ・ファン(およびギターを中心とみると、フュージョンファンも?)喜ばせた企画でしたが、本作はそのベース・デザイアーズの復活作とも捉えられる位置づけの作品かと思います。
メンバーの変遷はあったものの、今回もツイン・ギターというフォーマット(パッと・メセニーとビル・フリーゼル)を採用し、なんとも大らかさを感じさせる楽曲で楽しませてくれます。
一言で大らかと言ってしまうと、それ以上の形容が難しくなってしまいますが、ジャケットやアルバム・タイトルから読み取れる(感じ取れる)フリーな感じ、どこか野っ原にでも転がって空を眺めながら聴いても、意外とマッチするかも知れません。
先に触れましたツイン・ギターというフォーマットも、考えようによっては(若しくは、登用の仕方によっては)どちらかが「余計なパート」になる危険性も孕んでいる訳で、その辺りについて、アプローチや指向性の異なる二人のギタリストが誠に上手く全体をカヴァーしているのも見事です。
個人的な好みでは、B.フリーゼル作のどこか懐かしさを漂わせる[2]、タイトル曲の[3]、如何にもP.メセニー調(?)なメロにM.ジョンソンのbソロが美しい[10]などです。
収録曲:
1. Faith In You
2. Ghost Town
3. Summer Running
4. With My Boots On
5. Union Pacific
6. Proch Swing
7. Dingy-Dong Day
8. The Adventures Of Max And Ben
9. In A Quiet Place
10. For A Thousand Years
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