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2006年1月23日
Spaces Revisited / Larry Coryell
リリース:1997年
評価:★★★★
コメント:本作に先立つ事ほぼ30年前。
ラリー・コリエル氏(g)がジョン・マクラフリンやチック・コリア、ミロスラヴ・ヴィトウス、ビリー・コブハムといった面子を集めアルバム<Spaces>を作成しました。
面子からの想像も難くないと思いますが、いわゆる、氏がアウト・オブ・ジャズ的な動きを見せていた時代における
一つの成果物として、今なお語られる事の少なくない作品です。
タイトルから判るように、本作は激動の'70sを経て後、氏が当時のコンセプトを今一度確認してみようかという発想での作品と思われます。
B.コブハム(ds)の他はメンバーもすっかり変わっていますが、既にジョー・ザヴィヌル氏との活躍で着目されていたリチャード・ボナ(b)が本作に参加した事は、結果として作品における肝になったのではと思います。
チャールズ・ミンガス作の[4]における美しさは特筆ものですし、[5]でのタイム感も流石に稀代のベーシストとして名を馳せるだけのことはあります。
また、今回のL.コリエル氏とのギター・バトル相手(^^;としてクレジットされたのが、ビレリ・ラグレーン。
本作に[5]のような曲がクレジットされていることからも判るように、ジャンゴ・ラインハルトに並々ならぬ敬意を持っているL.コリエル氏が、同じ系列を出自とし実力も認められたB.ラグレーンを登用した
のも頷けます。
前作を作成した頃からは時代が進んだ分だけ、録音技術やイクイップメントも進化し、音だけを聴くのであれば格段の差があります。
そして単に過去をリメイクしてみただけでなく、新たなプレーヤーを引き入れ自らの志向性を示してみせるL.コリエル氏の姿勢にも、何だか「孫を見る祖父の目」のようなモノを感じます(^^;
トンガリ具合は流石にここでは感じられませんが、それでもジャズ・ギターをメインとして楽しめる、しかもR.ボナのベースも楽しめる、という点では気に入っています。
収録曲:
1.The Dragon Gate
2.Hong Kong Breeze
3.Spaces Revisited
4.Variations on Good-Bye Pork Pie Hat
5.Blues for Django and Stephane
6.Morning of the Carnival
7.Oleo
8.Introductions to "Ruby"
9.Ruby, My Dear
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