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2012年8月15日
Foxtrot / Genesis
リリース:1972年
評価:★★★★
コメント:大いなる偏見かも知れませんが、何れ錚々たるプログレッシヴ・バンドにおいて何となくジェネシスが小生(≒プログレ・ビギナー)にとって「最も入りやすい」バンドのように思えます。
'80sになってフィル・コリンズがピンで、そしてサイコーのポップ感覚でメインストリームを賑わせた事も理由としてはあると思います。
加えて、ジェネシス本体も、そしてピーター・ガブリエルもロック・ファンならぬお茶の間にまでその楽曲が行き渡った事が揚げられるかと思います。
'80s後半にはマイク・ラザフォードもザ・メカニックスを率いてメインストリームにヒット曲を投げ込んでいましたしね。
まぁ、同じ事はイエスにも当てはまったりしますが、ポピュラーにピンで活躍するキャラが居なかったという点では、やはりジェネシスは恵まれていたのかも知れません。
もとい。初期ジェネシスはP.ガブリエルだけがこれを引っ張った訳ではないにせよ、やはりその存在感とバンドにおけるポジションは絶大だったと思います。
特に本作は初期ジェネシスが持っていたアヴァンな感じ、これはP.ガブリエルの脳内幻想なのか(笑)、歌詞に見られるヘンテコ加減があふれ出ています。
英語が母国語でない日本人にとってはあまり重要な意味はないのかもしれませんが、そのヘンテコさがこの音と相俟うことで、不思議といがらっぽさや不気味さはどこへやら(笑)、楽曲全体としての面白さは素晴らしいですね。
#強欲な不動産屋とSF的近未来の悪夢?を描いた[3]は秀逸です(^^;
そしてギター(ギタリスト)好きにはスティーヴ・ハケットの美しい小品[5]ですね。アルバム中で「ほっ」とできる瞬間です(笑)
プログレッシヴと聞くと、途端に、堅苦しく・重々しく・小難しいロックとみなされてしまうかも知れませんが、ジェネシスの立ち位置というのは、イエスのような孤高性、フロイドのような(メッセージ的な)内向性、EL&Pのような重厚性とも異なる、ちょっとライトでありながらしっかりと屈折している(^^;という微妙な所を上手く突いているように思います。
な~んて、評論家みたいな書きっぷりですが、本当のところどうなんでしょうね。でも、少なからずここでのジェネシスの音はとても気に入りました。
また個人的にはP.コリンズが非常に達者なドラマーであった?点を再確認できる作品でもあると思います。
閑話:
ジャケットデザインが面白いですねぇ。<Foxtrot>とはダンスの一種だとか。
収録曲:
1.Watcher of the Skies
2.Time Table
3.Get 'Em out by Friday
4.Can-Utility and the Coastliners
5.Horizon's
6.Supper's Ready
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