アルバム名:Hip Seagull
アーティスト:日野皓正
リリース:1977年
評価:★★★★
コメント:'80s初期のフュージョン・テイストが強く香る作品から入ったのですが、その良さも得つつ、むしろ初期作品のカッコよさに「ハッ!」とさせられました。
ジャズが大きくうねり出す'60s末―'70s初期という時代の香りと、当然、マイルス辺りの影響を隠していないであろう志向性、そこに加えて日本人としてのテイストがブレンドされた<Hi-Nology>や<Into the Heaven>といった作品は、未だに手放せない(したくない(^^:)作品です。
最近はこの辺りの作品は廃盤状態にあり、次に入手しようとすると結構な金額を出さないといけなくなる可能性が高いから・・・という理由もあったりします。
いわゆるダウンロード形式なら今後も再販される可能性はあるのでしょうが、そんなメディアレスの現在にあって「手元にブツがなきゃ落ち着かない」世代?にとっては痛いところです。
もとい。前半の幻想的な感じから中盤での(ちょっと)ロック的な響きへの流れが面白い[1]を筆頭に、初期作品の静謐さみたいな部分とはちょっと違い、かと言ってフュージョン期のそれとも違う、ジャズ・ロック―スピリチュアル+αみたいな・・・(^^;
タイトルからして「ヒップなカモメ」ですよ(笑)。リターン・トゥー・フォーエヴァーが煮詰まったジャズからの突破口を探った意味でも重要であることにひっかけた、日野さん流のメッセージなのかなぁ?
同時期の<May Dance>とは少し趣が違う点も面白いところではないでしょうか?そうそう、同時期という事ですから、ジョンスコも参加しています(^^;
また[3]での女性ヴォーカルは笠井紀美子さんです。
収録曲:
1.Hip Seagull
2.This Planet Is Ours
3.Fall
4.Life Trip
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