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2005年5月29日

Winter in America / Gil Scott-Heron

リリース:1973年
評価:★★★★
コメント:アルバム名に見えるWinterは一種のメタファであり、アメリカ自体の、そして自分達(ブラック・ピープル)の置かれている状況を表しているのだそうです(因みに、本作は'73年録音です)。

決して全ての物事が「良い」状態ではなかった時代において、同胞へそして世間へメッセージを投げ続けた詩人のシビアな視点(時には優しさもありますが)を提示するポリティカルな作品かと思います。

あの「ウォーターゲイト事件」を[H2OGate Blues]と称してトーキング・ブルース調に演じている[8]に観客も沸きます(これライブ録りですかね?それとも観客の声はSE?)。

しかし「うさん臭さ」や「辛気臭さ」は一切ありません。

近年になって[5]辺りの楽曲はダンスフロアでプレーされるなど、本人の窺い知らぬ所で?ウケる訳ですが、ギル・スコット-ヘロンの訴えたかった本質的な部分?についてもちょっと知っていた方がいいかなぁ、と思ったりします(^^;

無論、これは私自身のお節介であり、G.スコット-ヘロン自身が音楽の楽しみ方(聴き方)を制限する様なことは絶対にないはずです。

(リリース後30年以上経った現在)「We will see you in the spring」というメッセージ(これもライナーにある一文ですが)に応えられる世界になっているでしょうか?
収録曲
1.Peace Go With You, Brother (As-Salaam-Alaikum)
2.Rivers of My Fathers
3.A Very Precious Time
4.Back Home
5.The Bottle
6.Song for Bobby Smith
7.Your Daddy Loves You
8.H2O Gate Blues
9.Peace Go With You, Brother (As-Salaam-Alaikum)
10.Winter in America
11.Song for Bobby Smith
12.Your Daddy Loves You
13.The Bottle/Guan Guanco

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