コメント内の表記について
アルバム名の引用は<・・・>で、曲名の引用は[・・・]で囲むよう心掛けています。また、邦人アーティストは日本語で、海外アーティストはアルファベット表記を心掛けています。
ラベル付けされていないアーティスト等について
ラベル付けされていない記事(アーティスト)の検索には、左上にある検索フィールドを利用してください。

2005年5月8日

Gemini / Marcus Belgrave


リリース:1974年
評価:★★★★
コメント:マーカス・ベルグレイヴ(tp、flgh、etc..)が'74年に残した何ともイカした作品。

CDで入手できる本作は残念ながらオリジナル・ジャケットではないのですが、それを差し引いても十分入手するに値する作品かと思います。

なお、ライナーでジャケットデザインに触れていると思われる記述がありますが、これはオリジナルのジャケットを見ないと話が通じないと思うのですが・・・

もとい。エフェクトを効かせたホーン音、空を漂うようなシンセサイザーの音、等がブレンドされたスペーシーな[1]から既に虜になります。

エフェクトの有無は別にして、M.ベルグレイヴのフレーズに、どことなくドナルド・バードのそれを感じませんか?

元々、トライブ・レーベル作品として録られたらしく、参加メンバーにはウェンデル・ハリソン(ts)、フィル・ラネリン(tb)、ハロルド・マッキニー(elp)など、レーベルを代表する面々が名を連ねている点も見逃せません。

先の[1]も大プッシュですが、三管のユニゾンから始まり、ビートを変えながら展開されてゆく[4]もお気に入りです。

ジャケ内側のライナーには、M.ビルグレイヴ自身、オークランド大学を始めとする教壇に立って、ジャズ史やインプロヴィゼーションについて教鞭をとっているといった事が書いてあります。

この辺りも、奇しくもD.バードと似ていますが(^^;

その音を聴くにつけ、そして学術肌?であるという解説を聞くにつけ、M.ベルグレイヴその人の生真面目さというか、真摯さにも惹かれるのであります。
収録曲
1. Space Odyssey
2. Glue Fingers (pt1)
3. Glue Fingers (pt2)
4. Gemini 2
5. Marcia s Opal
6. Odom s Cave

0 件のコメント:

コメントを投稿