評価:★★★★
コメント:スティーヴ・スミス(ds)自身がライナーノーツで述べているように、初めてグループ・ライティング(要は全員参加のジャムセッション方式で曲を作っていくやり方なのだとか)に挑戦した7作目。
全12曲中、5曲([1],[2],[4],[7],[12])がその方式によるものだそうです。
なるほど、そう聞けば確かに初めからキッチリ作られたという感じよりも、ジャムセッションを重ねることで練り上げられたという印象を受けるから不思議です(^^;
全体的には柔らかで明るめの楽曲が並び、FMなどでも流れそうな爽快感があります(無論、[12]のようなハード・フュージョン?ライクな曲もありますが)。
メロディックでありながら力強いフランク・ギャンバレのギターが素晴らしい[5](曲はF.ギャンバレとナラダ・マイケル・ウォルデンの共作)、バックをキーボードではなくオルガンにしたらもっと「らしく」なったかも(^^;と思われるモダンなブルース調の[6]など、各自各様の曲もなかなか見事。
ちょっと趣向を変えて?[10]ではホレス・シルバーの曲をJ.アンドリュースとトム・コスターのシンセだけで聴かせる一品。
既にこの時点で10年以上続いているVital Information(ベーシストが結構流動的である点が不思議)ですが、やはり各自のソロ活動を規制?せず、且つ、互いにリスペクトしあっているよい状態が続いている故なのかも知れません。
収録曲:
1. Clouds
2. Celebrate Life
3. Rio-Lize
4. Lorenzo's Soul
5. Sacred Treasure
6. Sixth Sense
7. Ray Of Hope
8. Maxed Out
9. All My Love, Always
10. Peace
11. Fit To Be Tied
12. Over And Out
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