リリース:1977年
評価:★★★★
コメント:'70s東海岸フュージョン・シーンを牽引したブレッカーBros.(ランディー・ブレッカー/tp、マイケル・ブレッカー/ts)の3作目。
既に彼らのスリリング且つメカニカル/テクニカルなプレーはファースト、セカンドで実証済みではありますが、本作では「それだけでじゃない」という点をハッキリと示したような気がします。
[1]や[5]のような聴き方によっては非常にポップな感触を受けるものや、[3]のようなスウィートなバラード系の音は、これまでにはあまり見られなかったように思います。
とは言えミディアム・テンポの[2]における雰囲気、[6]のようなちょっとひねくれた感じのテーマなどは「これぞ、ブレッカーBros.!」といった趣を感じさせてくれます。
本作の後、初のライブ音源となる名作<Heavy Metal Be-Bop>が生み出されますが、ブレッカーBros.の足跡を押える上では、本作も外せない一枚かと思います。
ドン・グロルニック(key)、クリス・パーカー(ds)、スティーヴ・ガッド(ds)、レニー・ホワイト(ds)、スティーヴ・カーン(g)等、当時の勢いを感じさせる面子も流石に素晴らしい活躍です。
P.S.
今朝の新聞で、M.ブレッカー死去のニュースを読みました。
近年、病魔と闘っていた事は聞き及んでいましたが、何とも悲しいニュースです。
フュージョン・ブームが去った後、いち早くコンテンポラリー・ジャズにおけるテナー奏者としての地位を確立し、グラミー賞も手中に収めたM.ブレッカー。
'70sがまた少し遠ざかったような気がします・・・合掌(-人-)
収録曲:
1.Finger Lickin' Good
2.Funky Sea, Funky Dew
3.As Long as I've Got Your Love
4.Squids
5.Don't Stop the Music
6.Petals
7.Tabula Rasa
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