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2007年1月14日
Fire and Water / Free
リリース:1970年
評価:★★★★
コメント:'60s末にデビューし、'70s初期のブリティッシュ・ブルース・ロックにおけるポジションを不動のものにしたフリー。
ファースト・アルバムに並び代表作として挙げられているのがサード・アルバムである本作。
個人的な思い込みもあるのでしょうが、大雑把にブルース・ロックと聞くと「画一的な楽曲形態」という点が頭を過ぎります。
そんな思い込みを抱えたままで本作に対峙すると、すっかり(無論、いい意味で)肩透かしを喰らいます。
多くの同系バンドがブルーズ/R&Bをベースにするその一点に捕らわれ過ぎて表面的な感触を「黒っぽく」使用している傾向があるのに対し、ここにはその「黒っぽいリズムや粘り」のようなものが逆に希薄なのですね。
勿論、フリーの根底にはソウル/R&Bがあるのでしょうが、凡百の同系バンドとは確実に一線を画してこれだけ自分達の色を表現しているオリジナリティの高さは素晴らしいものです。
況してや、この作品がリリースされた当時でさえメンバー全てが二十歳以下であった点も驚嘆すべき点です。
ある意味、ブルーズ/R&Bが聴き手を熱くする傾向の音楽だとすれば、フリーの音はリスナーを軽く突き放すようなクールさのようなものを感じます。
跳ねない、粘らない。
がしかし、ボトムの重さと淡々と進行する曲でありながらも聴き手はやはり引き込まれて(惹き込まれて)しまいます(^^;
代表曲であり大ヒット曲である[7]は勿論のこと、[5]は後年になり曲だけでなく「Mr.Big」によってバンド名としても再利用(^^;
まさに様々な影響力を与えた名作です。
収録曲:
1. Fire And Water
2. Oh I Wept
3. Remember
4. Heavy Load
5. Mr. Big
6. Don't Say You Love Me
7. All Right Now
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