リリース:1985年
評価:★★★★
コメント:ちょっと下世話な喧騒と嬌声。安タバコと安酒の匂い・・・
何と言うか、そんな感じが脳裏に浮かんでしまうベニー・ウォレス(ts)の'85年作品。
多分、ストレートな事も出来るのでしょうが(^^;、ちょっとわき道に逸れた、いや、やりたい事をやるだけ、と言った姿勢が見えるような所が何とも気持イイ訳です。
この作品を入手したのはB.ウォレスその人の名前に惹かれて・・・ではなく、ドクター・ジョン(p、org)、今は亡きスティーヴィ・レイ・ボーン(g)といったロック系のアーティストがクレジットされている点です。
そしてその音を聴いて、なるほど、何の違和感も無く作品の中に存在している点に驚かされた訳です。
[1]などS.レイ・ボーンのギターも聴ければ、B.ウォレスのテナーサックスも厭らしい程バッチリ合う。
かと思えば[4]のような曲を何の臆面もなく演(や)ってしまう。
でも、全体を通じてギクシャクした感じなど一つも無いんです。
全編から感じられるのはジャズに最もよく合う雰囲気、いや、この雰囲気だからこそ似合う音楽がジャズ。
なんだかそんな事がよく判る作品だと思います。
ジャック・デジョネット(ds)、バーナード・パーディ(ds)、クリス・パーカー(ds)、エディ・ゴメス(b)、ボブ・クランショウ(b)、ジョン・スコフィールド(g)など等、切れ者、強者、曲者・・・何とも不思議、且つ、豪華な顔ぶれです。
収録曲:
1.All Night Dance
2.Is It True What They Say About Dixie?
3.'Sainte Fragile
4.Tennessee Waltz
5.Fresh Out
6.Willie Mae
7.Trouble in Mind
8.Saint Expedito
9.Twilight Time
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