評価：★★★
コメント：多分、技術的な水準からするとこの人相当なものを持っているのでしょう。
本人のコメントですからどこまで信じるかは別として、９歳の頃にハービー･ハンコックやチック・コリアの演奏を聴いて「僕にも出来る」と言ったとか。
本作はそのロドニー・フランクリン(key、p)のデビュー作にあたり、レコーディングの時にはR.フランクリンは二十歳になるかならないかといった頃。
レコード会社も余程このアーティストに自信があったのでしょう。
惜しむらくは、本作ではその本人の作品が半数以下に抑えられており、R.フランクリンらしさのようなものを感じるには少し寂しいかなぁと思われる点です。
'80年にリリースされた＜You'll Never Know＞では、殆どがこの人自身のライティングで固められている点を考えるとなおの事です。
それでも、達者な演奏には違いなく、フュージョン・チックなタッチ[5]や叙情的なピアノのソロ[2]からメロウ＆グルーヴな感じのものまで、非常にメリハリと明確さを備えたプレーを聴かせてくれます。
またこの新人のためのバックには、デヴィッド.T ウォーカー(g)やジェフ・ポーカロ(ds)、フレディ・ハバード(flgh)、アーニー・ワッツ(fl、bcl)、シーウィンドホーン等が顔を揃えています。
収録曲：
1.Spanish Flight
2.Yours
3.I Like the Music Make It Hot
4.On the Path
5.The Spring Suite: Festival, 1st Movement
6.The Spring Suite: Sunrise, 2nd Movement
7.The Spring Suite: May Lady, 3rd Movement
8.Life Moves On
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