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2009年3月8日

Inherit the Wind / Wilton Felder


リリース:1980年
評価:★★★★
コメント:言わずと知れたクルセイダーズのキーパーソン、ウィルトン・フェルダー(ts/b)。

クルセイダーズでの活動と共に、多くのアーティスト作品におけるバック・ミュージシャンとしてクレジットされる事も多いW.フェルダーのソロ2作目。
やはり最大の関心事項は[1]、[2]においてボーカル参加しているボビー・ウォマックかも知れません。

歌いまくり/熱唱という訳ではありませんが、その心地良さはW.フェルダーのテナーサックスとも相俟って最高です。

元々ソウル系アーティストのバックも数多くこなして来たW.フェルダーが自らの作品でボーカル入りナンバーを用い、実力派のアーティストにそのボーカル部を任せるという選択には何ら不思議はありません。

クルセイダーズも<Street Life>や<Rhapsody and Blues>で同じ手法を用いてましたね。

決してバリバリと吹き倒すタイプのプレーヤーではないW.フェルダーの巧みさが強く出ている作品かと思います。

6曲中3曲は自らのライティング、2曲は盟友ジョー・サンプルがこれを提供しています。

余りにも過ぎた演出やメロディラインは、特にこの手のジャンル/雰囲気の曲だと鼻についてしまいがちですが、その辺りを十二分にわきまえているW.フェルダーの巧みさがいいと思います。

前述のアーティスト以外にも、ディーン・パークス(g)、ローランド・バティスタ(g)、エイブラム・ラボリエル(b)、ンドゥグ・チャンクラー(ds)、更にはメリー・クレイトン(bgvo)まで参加。

甘いだけのナイトキャップミュージックでは断じてありません。
収録曲
1 .Inherit The Wind
2 .Someday We'll All Be Free
3 .Until The Morning Comes
4 .Insight
5 .L.A. Light
6 .I've Got A Secret I'm Gonna Tell

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